開設 ― 2015年09月19日 14:11
インポートできないのはショック
どう使いましょう…
どう使いましょう…
komattachan ― 2015年09月19日 14:34
hokaniataruka,,,
? ― 2015年09月19日 14:41
ちょっとちょっと
そもそもバックアップはどうするの?
おかしいんじゃないか
そもそもバックアップはどうするの?
おかしいんじゃないか
koredewa ― 2015年09月19日 14:51
ちょっとした連絡手段として
使う以外ないんじゃないかと
使う以外ないんじゃないかと
omoitsuki ― 2015年09月21日 15:28
じゃあ小説でも書くか?
soredewa ― 2015年09月21日 15:29
小説は上から順に読んでいくように配置します。
では、どうぞ
では、どうぞ
鳥の海 06 ― 2015年09月21日 16:51
夏の甲子園をあと一息のところで逃したわが野球部は、8月に他校との合同合宿に入った。
秋季大会に向けて、キャプテンとして、ぼくも本気を出して挑まなければならなかった。
甲子園大会にかさなる二週間、ぼくは男だけの汗まみれの世界に没頭した。
なんとかして春の甲子園に出たい。
それには、勝つこと。
ぼくは最初から負けることを考える奴なんて、大嫌いだった。
根性のない奴は容赦なく叱咤する。
グラウンドは熱く、そこでぼくらは全力で自分を燃焼させた。
ぼくは、君のことを忘れていたのだろうか。
そうではない。
寝る前には、必ず君のことを思い出し、
君の顔と声とともに眠りについた。
君は、なんというか、特別なんだ。
中学の時に付き合った彼女は、明るくて元気な子だった。
とてもきれいで、向こうの方が告白してきて、付き合うことになった。
それで、男と女がすることを、いちおう全部やった。
(少し早いとは思ったけれど、彼女の率直さと明るさがそれを許したんだ)
好きだったし、楽しかった。
でも、ある日突然に、彼女が別れを告げてきて、終わりになった。
彼女のことは、いい想い出だ。
でも、どう言えばいいんだろう、君のことを。
そう、君はぼくの魂の片割れなんじゃないかと思うんだ。
君は、ぼくの心をかき乱す。
本当は、いつも君を抱いていたい。
つづく
秋季大会に向けて、キャプテンとして、ぼくも本気を出して挑まなければならなかった。
甲子園大会にかさなる二週間、ぼくは男だけの汗まみれの世界に没頭した。
なんとかして春の甲子園に出たい。
それには、勝つこと。
ぼくは最初から負けることを考える奴なんて、大嫌いだった。
根性のない奴は容赦なく叱咤する。
グラウンドは熱く、そこでぼくらは全力で自分を燃焼させた。
ぼくは、君のことを忘れていたのだろうか。
そうではない。
寝る前には、必ず君のことを思い出し、
君の顔と声とともに眠りについた。
君は、なんというか、特別なんだ。
中学の時に付き合った彼女は、明るくて元気な子だった。
とてもきれいで、向こうの方が告白してきて、付き合うことになった。
それで、男と女がすることを、いちおう全部やった。
(少し早いとは思ったけれど、彼女の率直さと明るさがそれを許したんだ)
好きだったし、楽しかった。
でも、ある日突然に、彼女が別れを告げてきて、終わりになった。
彼女のことは、いい想い出だ。
でも、どう言えばいいんだろう、君のことを。
そう、君はぼくの魂の片割れなんじゃないかと思うんだ。
君は、ぼくの心をかき乱す。
本当は、いつも君を抱いていたい。
つづく
鳥の海 05 ― 2015年09月21日 16:52
昼過ぎの陽射しは強くなっていた。
人ごみの中、避難所を求めるように、ぼくたちは茶屋に入った。
君の注文したイチゴ大福と抹茶、
ぼくの焦げ目のついたミタラシ団子とアイスコーヒーを前にして、
ぼくは さきほど引っ掛かった何かに思いを巡らせていた。
君は黙って通りをながめている。
ぼくの中で何かが動いた。
「ぼくは・・・」
こちらを見た信頼しきった瞳に、思い切ってぼくは言葉をつなげた。
「きみを守りたい。いつだって」
君は少し怪訝な顔をしたが、
それはゆっくりと、湧き上がるような笑顔に変わっていった。
「ありがとう」
そう言って、君はいつまでもニコニコし続けていたね。
人ごみの中、避難所を求めるように、ぼくたちは茶屋に入った。
君の注文したイチゴ大福と抹茶、
ぼくの焦げ目のついたミタラシ団子とアイスコーヒーを前にして、
ぼくは さきほど引っ掛かった何かに思いを巡らせていた。
君は黙って通りをながめている。
ぼくの中で何かが動いた。
「ぼくは・・・」
こちらを見た信頼しきった瞳に、思い切ってぼくは言葉をつなげた。
「きみを守りたい。いつだって」
君は少し怪訝な顔をしたが、
それはゆっくりと、湧き上がるような笑顔に変わっていった。
「ありがとう」
そう言って、君はいつまでもニコニコし続けていたね。
鳥の海 04 ― 2015年09月21日 16:53
そのあと八幡宮の長い階段を降りる途中、ぼくは何気なく思いついて言ったのだった。
薄暗い蔭をつくりだす大きな樹の前で。
「知ってるかい。ここで源実朝が殺されたんだ。ほら、そこの樹の後ろにひそんで、
刀を持って待ち構えていて、えいやっ、と。」
ぼくは君に向かってみえない刀を振り下ろした。
「やったのは公暁って奴で、実朝の兄のこども。すごいよなあ。親子きょうだいで殺し合うなんて、あたり前の時代なんだから。」
ぼくは殺害現場を前に少し興奮してしゃべったが、その耳に君の蚊のなくような声が微かに聞こえてきた。
「やめて・・・」
見ると、君は蒼ざめて瞼をとじ、今にも気を喪いそうに体を震わせていた。
ぼくは驚きあわて、君の肩をだいて石段の端にすわらせ、何度もくり返し君にあやまった。
そうだ、いけなかったのだ。ここでこんな事を言うなんて・・・。
ぼくは後悔の念にかられた。
ぼくの中で、失われた記憶のスイッチに手が届きかけていた。
薄暗い蔭をつくりだす大きな樹の前で。
「知ってるかい。ここで源実朝が殺されたんだ。ほら、そこの樹の後ろにひそんで、
刀を持って待ち構えていて、えいやっ、と。」
ぼくは君に向かってみえない刀を振り下ろした。
「やったのは公暁って奴で、実朝の兄のこども。すごいよなあ。親子きょうだいで殺し合うなんて、あたり前の時代なんだから。」
ぼくは殺害現場を前に少し興奮してしゃべったが、その耳に君の蚊のなくような声が微かに聞こえてきた。
「やめて・・・」
見ると、君は蒼ざめて瞼をとじ、今にも気を喪いそうに体を震わせていた。
ぼくは驚きあわて、君の肩をだいて石段の端にすわらせ、何度もくり返し君にあやまった。
そうだ、いけなかったのだ。ここでこんな事を言うなんて・・・。
ぼくは後悔の念にかられた。
ぼくの中で、失われた記憶のスイッチに手が届きかけていた。
鳥の海 03 ― 2015年09月21日 16:54
その日も朝からよい天気だった。
ぼくは兄貴に借りた400ccのオートバイに乗って君の家のマンションの前に乗りつけた。
すでに下に降りて待っていた君が手を振った。
ぼくは君を乗せて、横浜経由で鎌倉へ向かった。
鎌倉を選んだことには特に理由がなかった。ただ、ずい分むかし一度行った覚えがあった。
それが君に深く関係のある記憶だったとは。
君も何にも言わなかった。
君はただ気持ちよさそうにぼくの背中に身体を預けていた。
いかにも源氏の侍たちが馬に乗って現れそうな、山深い鎌倉街道をとおって、ぼくたちは鶴岡八幡宮に到着した。
人出は多かった。
家族連れや恋人たち、若者や年寄りたちの群れの中で、
ぼくたちもひとつの幸せなカップルに見えたことだろう。
ぼくたちはいつの間にか手をつないで参道を歩いていた。
昔いつもそうしていたように。
神の事など考えたこともないぼくだが、君とならんで拝殿の前に頭を下げた。
ぼくが祈った事は何もない。ただのまねごとだ。
だが君は、ぼくが頭を上げてからも、いつまでも手を合わせつづけていた。
目を閉じた君の長いまつげが、繊細に揺れているようにぼくには思われた。
「何をお願いしていたの?」ぼくは聞いた。
ぼくの顔に向き直って、これ以上ない笑顔で君は言った。
「宇宙飛行士になれますように、って」
ぼくが絶句すると、君はスタスタと一人で歩き出したものだった。
ぼくは兄貴に借りた400ccのオートバイに乗って君の家のマンションの前に乗りつけた。
すでに下に降りて待っていた君が手を振った。
ぼくは君を乗せて、横浜経由で鎌倉へ向かった。
鎌倉を選んだことには特に理由がなかった。ただ、ずい分むかし一度行った覚えがあった。
それが君に深く関係のある記憶だったとは。
君も何にも言わなかった。
君はただ気持ちよさそうにぼくの背中に身体を預けていた。
いかにも源氏の侍たちが馬に乗って現れそうな、山深い鎌倉街道をとおって、ぼくたちは鶴岡八幡宮に到着した。
人出は多かった。
家族連れや恋人たち、若者や年寄りたちの群れの中で、
ぼくたちもひとつの幸せなカップルに見えたことだろう。
ぼくたちはいつの間にか手をつないで参道を歩いていた。
昔いつもそうしていたように。
神の事など考えたこともないぼくだが、君とならんで拝殿の前に頭を下げた。
ぼくが祈った事は何もない。ただのまねごとだ。
だが君は、ぼくが頭を上げてからも、いつまでも手を合わせつづけていた。
目を閉じた君の長いまつげが、繊細に揺れているようにぼくには思われた。
「何をお願いしていたの?」ぼくは聞いた。
ぼくの顔に向き直って、これ以上ない笑顔で君は言った。
「宇宙飛行士になれますように、って」
ぼくが絶句すると、君はスタスタと一人で歩き出したものだった。
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